データを縦持ちから横持ちにする方法
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更新日:2024.10.07
複数項目のデータを横並びに表示する方法はありますか?
追加アプリを使うことで解決は可能です。
Excelやスプレッドシートで案件管理を行っていた企業が、Salesforceを導入した際によく抱える課題です。
おそらく時間軸を横方向にして時系列のデータを一覧で表示・入力していたことが多いのではないでしょうか。
Salesforceで時系列のデータ管理を実現するには、時間軸を縦方向にしたリスト形式で持つ必要があり、データ入力の際の視認性・操作性において課題があります。
現状Salesforceの標準機能でこれを解決する方法はありませんが、Salesforceはアプリが豊富なので、この課題もアプリで解決できます。
AppExchangeでダウンロードできるMashmatrix Sheetでは、この問題を解決するための「時系列マトリックス変換機能」が搭載されています。
これは任意のSalesforceオブジェクトの関連リストに保管されている縦持ち形式のデータを、「月ごと」あるいは「日ごと」の時系列データとしてマトリックス(横持ち)形式に変換できるものです。
この変換により、下の画像のように元のSalesforceオブジェクトの項目とともに同一シート内にデータを表示し、その場で入力・編集ができるようになります。

シート上で編集・追加したデータは自動的にマトリックス形式からリスト形式に逆変換されてSalesforceに保存されるため、レポートや集計に適したデータベース構造を維持しながら、ユーザーフレンドリーなデータ入力が可能になります。
ある企業の広告事業では、毎月の請求額を決める配信実績の確認に手間取っていたそうです。
Mashmatrix Sheet導入後は、データを横持ちにできる時系列マトリックス機能を使って、月別にインプレッションやクリック・コスト等を自動的に入れるような仕組みをつくっていて、それらの項目が自動計算されて表示されるので、実際の配信実績と相違ないかどうかという毎月の確認がスマートにできるようになったとのことです。
データ横持ちの活用具体的シーン
この機能は、以下のようなシーンでとくに活躍します。
月次の担当者別目標実績値の管理

担当者ごとの目標値管理が容易になる
このシートには、各営業担当者の目標値と実績値が表示されています。
目標値と実績値には、よく営業で使うおなじみの数値、「訪問数」「作成商談数」「受注数」が含まれており、これらのデータが月ごとに時系列で記録されています。
新しい月の目標値を設定する際には、過去の実績値を参照してコピー&ペーストすることもできます。
また、各営業担当者の目標値を設定する場合でも、同じ期待値を持つ担当者の数値をまとめて選択し、コピー&ペーストで入力することも可能です。
このように、担当者ごとの詳細な目標値管理が可能になると、後からレポートで自由自在にグルーピングして集計し、目標達成率などの実績を実績値から比較算出して表示することができます。
手間がかかっていたデータ入力を迅速かつ正確に行えるため、その後のレポートなどでの比較・分析もスムーズに行うことができます。
月次の製品別予算実績値の管理

さまざまな切り口でグルーピングして集計が可能
このシートは、製品ごとに月次の販売個数とその金額を算出している予実管理のシートです。
製造業などでは、こうした予実管理データを基に、販売計画だけでなく製造計画や調達、在庫管理までを考えることが多いでしょう。
Excelで予実管理を行っている企業が多いかもしれませんが、Excelで管理すると、製品マスタの最新情報が反映されていなかったり、他のデータと結合して分析するのが難しいなどのデメリットがあります。
時系列マトリックス変換機能を利用してSalesforce上で時系列データ入力が可能になると、予算入力の際に過去の実績値を簡単にコピー&ペーストすることもできます。
このシートのように、「個数」の入力から商品マスタの単価を参照して自動的に「金額」を数式で計算し表示すれば、売上予測を一覧で確認できます。
アプリの機能を活用し、Salesforce上で製品別の予実管理ができると、さまざまな切り口でグルーピングして集計したレポートをいつでも作成できるというメリットもあります。
サブスクリプションサービスの月次計上推移

複雑なサブスクの管理も一発
このシートは、取引先ごとのサブスクリプション売上計上の推移を並べて表示しています。
サブスクリプション形式のビジネスでは、年一括で契約した商品でも、月々に分割して売上を計上する必要があります。
このような場合でも、時系列マトリックス変換機能を使うことで、契約月額を時系列に沿ってコピー&ペーストすることができ、入力が簡単になります。また、日割りなどの細かな微調整も可能なので非常に便利です。
データを時系列に横に並べて管理する方法は、アプリなら可能だということをご紹介してきました。
Mashmatrix Sheetは、この他にも検索やソート・コピー&ペーストによる一括編集などをExcelのように使える機能を搭載しており、1ユーザー1,650円(税込)でサブスクとして導入ができます。こちらで紹介した時系列マトリックス変換機能はオプションで月額550円(税込)です。
30日間の無料トライアルがあるので、まずそちらで使い勝手を試してみてはいかがでしょうか?

Salesforceに心地よい操作感を
Mashmatrix Sheetの提供元
マッシュマトリックスが開発・提供する「Mashmatrix Sheet」は、SalesforceデータをExcelライクに閲覧・編集できる一覧アプリ。
ビジネスパーソンにとって馴染ある操作感で、直感的にSalesforceのデータを取り扱えます。
今まさにSalesforceの入力や操作に悩んでいる企業は、まず30日の無料トライアルを試してみましょう。
